緑地公園の家

緑地公園の家| House in Ryokuchikouen

STORY

計画地は豊中に建つマンションのリノベーション。
建物が斜面に対して階段状に建物が建っているため、
テラススペースは非常に広い。また通常マンションでは、バルコニー側は明るいが
その反対側は比較的暗くなる。しかしこのマンションでは、ライトウェルと呼ばれる
光を取り込む中庭が設けられていてどの部屋も明るく解放的。
オーナーはサラリーマンで転勤で全国を転々とするいわゆる転勤族だ。
その地で出会ったアンティークショップで家具や雑貨を探すこと、
植物を育てることが好きなご家族であった。

そこで“時間を楽しむ家”をテーマに設計を進める事とした。
素材はアッシュやオークといった自然素材を使用した。
空間は多くの色やマテリアルを使わずシンプルな構成とし
建築が持つ特徴を活かし極力壁を建てず空間の繋がりを大切にした。

シンプルな空間のなかでアンティーク家具が部屋のアクセントになる。
アンティーク家具の魅力はそのものが経過してきた時間を感じ取れることである。
また、他にないものとの出会いは当時の記憶を蘇らせてくれる。

広いテラスには多くの外光が差し込み。日の移ろいを感じる。
窓から植物を眺め季節により変化する表情を楽しむ。

自然素材は時間の経過と共にその表情が変化していく。その変化を楽しむ。


これから、植物と子供たちまた家の成長を楽しみながら
自分達らしい時間と共に変化を楽しむ新しいライフスタイルが始まる。

DATA

type : House
location : Toyonaka City
scale:108.41㎡
date : 2020.09
photo : ryota watanabe

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